★『月影の鎖-狂爛モラトリアム-』発売記念プレゼント・祝賀会⑤★

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■祝賀会だよ全員(?)集合(発売前日の裏側) 最終回
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大井川 「いやあ……ねえ、大将」

神楽坂 「深い意味はない」

猪口 「な、ないんですか?」

大井川 「いやいや、ありますって!」

望月 「答えづらいことなんですか?」

神楽坂 「いや、まったく」

猪口 「では、意味は……」

大井川 「……あの、望くんには内緒にしてくれな?」

望月 「ええ」

大井川 「実はさ。過去何度か望くんがまとめた文面読ませてもらう機会があったんだけどさ」

大井川 「問題点の提起も解答の導き方も結構面白かったんだ、文章も読みやすくてさ」

神楽坂 「本人の言葉は難解極まりないがな」

猪口 「まあ、それは……ひねくれた奴なので」

大井川 「だからさ、彼今深海の元で仕事してるだろ?」

大井川 「ちゃんとした仕事任せてもらえないって言ってたから、だったら新聞社に来ればいいんじゃないかって」

猪口 「ええ……しかし、今回の放置っぷりとそれと、どのような関係が?」

大井川 「まずな、望くんには“新聞社へどう?”っていう話はしてないんだ」

望月 「何故です?」

大井川 「俺は彼の考え方、面白いと思ってる。彼が書いた記事も読んでみたいと思う」

大井川 「だけど俺の上司はどう思うか分からない訳よ。見本渡そうにも俺の手元にはないし」

猪口 「それと望に言わないのとどう関係が?」

大井川 「いや、見本もらっといてもし不採用ってなったらさ、申し訳ないし」

猪口 「……誰もいないところでふてくされますね、確実に」

望月 「つまり、彼が今書いてる文面を見本として渡すって事なんですね?」

大井川 「そういうこと」

望月 「随分と回りくどいことを……」

大井川 「こっち的にはな? でも望くんのこと考えたらそんなことないだろ?」

大井川 「“この間の君の書き込み見てうちの上司が君のこと気になってるみたい!”……って流れが出来る訳だし」

猪口 「確かにそうですね。もし護さんの上司が気に入らなかったら、言わなければ良いだけですし」

神楽坂 「どうだ。素晴らしいだろう」

望月 「…………」

望月 (……その流れになってへこむのと、今祝賀会に自分が呼ばれないという現状、どちらが彼にとって辛いんだろう)

神楽坂 「何か言いたそうな顔をしているな、望月」

望月 「いえ、何も」

猪口 「お二人とも、そんなに望のことを思って……! 分かりました、では望にはこのまま文章を書き続けてもらいましょう!」

望月 「え!」

大井川 「おう!」

神楽坂 「これにて一件落着、だな。さて、酔いも覚めたことだし飲みなおすか」

望月 「え、えーと……」

望月 (見本の文章書くだけならやっぱりここでも出来ると思うし……)

榛名 『僕は僕だけを盲目的に愛してくれる女将にどろどろに甘くしたいの許してね?』

望月 (……この文章じゃ、どちらにしろ大井川さんの上司のお眼鏡に適わない気もしなくもないような)

望月 (大体そこに気づかない神楽坂さんじゃないと思うんだけど……)

望月 「…………」

望月 「……まあいいか。俺は俺にできることだけしよう」

客D 「理也くんお酒ー!」

望月 「はあい! ただいま!」


おわり


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